Be Good Boys / PEOPLE

芝田 満之/Daze. Romance of the shreds

 海は少年の希望、夢は少年のエネルギー、甘く、 楽しく、魅惑的な青い体験は、光と影が織りなす幻想日一日がローリング・シックスティーズ!
 刻は流れ、思い出は青春の軌跡、意識は進化しても、浜に打ち寄せる波は無限の可能性! 今、ニュー・ロマンティック・エイジ。 その頃、鎌倉の谷の奥で、僕は写真の好きな先輩と-緒に暮らしていた。ネイバーの婦人たちは-様にセクシーで、慎み深くなかった。僕たちは朝起されると、どちらかガソリンの多く残っているクルマで海をチェックにいく。そしてその日の波の状態で、一日の過ごし方が決まった。波があれば、一日中海にいた。たとえ波が無くとも、浜辺には素敵な女の子たちがいた。彼女たちがいなければ、それはそれでよかった。他にもすることはあった。新しいサーフボードをデザインする。まだ静かだった片瀬山のダウンヒルコースをスケートボードで滑り降りる。先輩のフォトセッションのレフ持ちをする。月に一度、銀行に行き小切手を作ってもらい、レジスタードで手紙と一緒にカリフォルニアに送れば、-ケ月後に送られてくる2ドルのウエスタンシャツは6000円の値がついたし、サンクレメンテのサーフリーシュも、ゴリータのセックスワックスも、ホールセールプライスの何倍もの値で売れた。月に一度か二度、これらの商品をデストリビュートすることが、僕の仕事だった。お金にはなったが飽きた。
 興味の的は、サーフィングフィルムだった。世界-のサーファーたちの最新のサーフィングが見たい。純粋だった。製作者の返事など待たず、サンディエゴの東の小さな町までフィルムを買いに行った。公共の施設を借りて、日本中をショーイングして歩いた。 東京のサーファーも地方のサーファーも、まだ今のようなポピュレイションではなかったが、皆一様に感激した。皆の感激する様子を見て、僕らも感激した。しかし暫くすると、サーファーポピュレイションの増加とともに大さく成長したサーフィン企業が、映画のショーイングに眼をつけた結果、そのレンタル料は大変な金額になってしまった。
 もう僕らの遊びの延長線上でする仕事ではなくなっていた。面倒な仕事は、大きな会社にまかせればいい。僕らはただ見に行けばいいのだ。僕らはいつものように一日中海で過ごしていたが、僕らはあまりにも面白い仕事をしてしまったためか、海と波と女の子だけでは物足りなくなってしまっていた。そんな風に物足りなさを感じている頃に、芝田満之は僕らの前に現われた。
(大野薫 dezeより)

芝田 満之

ロマンティックで情緒的な写真はサーフィン界のみならず、様々な分野から支持され、広告を中心に雑誌のエディトリアルや映画・CMなどの映像も多数手掛けている。代表的な作品集に「Daze」マリン企画、「Lei」ワールドフォトプレス、「カイマナヒラの家」集英社文「SUMMER BOHEMIANS」「saltwater sky」 Bueno Book’s、などがある。映画では近年多くの国際映画祭に招待された「コトバのない冬」の撮影を手掛けた。生活のベースはあくまでも海、そしてサーフィンであるという姿勢は変わらない。

http://www.firstswell.com/

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